透析センターのご案内
康心会汐見台病院は磯子区内で唯一の【透析】と【リハビリテーション】の医療機能を兼ね備えた病院です。
回復期リハビリテーションでは医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の多職種が連携を取りチーム治療に取り組んでおります。
入院透析を行いながらリハビリテーションを希望される方はご相談ください。
回復期リハビリテーション以外の病棟では障害者病棟があり、メディカルショートステイも行っていますので、お気軽にお声掛けください。シャント管理についてはふれあいグループ内施設及び連携医療機関にてフォローアップ体制を敷いていますので、通院、入院透析共に、ご安心して透析を行いいただけます。
人工透析の他、外来では内科、循環器内科、血液内科など多彩な外来診療があるため、通院をしながら、他の診療科を受診することも可能です。
泌尿器科外来も週4日診療しておりますので、透析に係る疑問や不安がございましたら、お気軽にご相談。
また、病院ならではのきめ細やかな検査体制を取っており定常検査として心エコー、ABI、腹部エコー、頸動脈エコー、CT、MRI検査を実施しています。
透析について
透析膜と呼ばれる半透膜を介して体内に溜まった尿毒症の原因物質や電解質と酸性・アルカリ性のバランスの維持、体液量の調節を行う治療法(腎代替療法)です。医療技術の進歩で多くの方が透析を安全に受けられるようになってきましたが、生活の質(QOL)を落とさずに少しでも制限の無い暮らしを送れることが重要です。血液透析では、拡散と限外濾過の原理を使って、血液中の毒素を取り除ききれいな血液にして身体に戻します。人工透析は週に3回、1回4~5時間かかります。当院の透析センターでは透析療法(=血液浄化)の原点に立ち戻って、治療の質を追求しております。
医療技術の進歩の一方で腎臓に疾患を抱え、透析が必要な患者は年々増え続け、透析のできる病院の数が足りないのが現状です。当院では、通院及び入院での透析をおこなってっております。また、障害者施設一般病棟での長期療養、回復期リハビリテーション病棟でリハビリをおこないながらの透析療養が可能です。
人工透析を開始する時期
腎臓病は、気付きにくい病気です。特に慢性腎不全は自覚症状がないまま、ゆっくりと病気が進み、気付いたときには既にひどくなってい る場合も珍しくありません。腎臓病が進行して腎臓の動きが弱くなると腎不全といわれる状態になります。
腎臓病の程度がステージ2~4の場合を保存期と呼びます。保存期の治療は、できるだけ透析開始を遅らせるようにする治療で、食事療法と薬物療法を行います。
末期腎不全になると、次のような症状が現れます。
【尿毒症】老廃物が蓄積して倦怠(けんたい)感、食欲低下、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、頭痛などが出現します。特有の臭いがします。
【溢水】 体液のバランスがとれなくなり、心不全や肺水腫を起こします(呼吸苦)。
どちらかの症状が出ると、あわてて病院へ、となりますが、末期腎不全は透析が不可避です。腎機能が戻ることはありません。
そのため、腎臓病の治療は早期発見・早期治療が非常に大切です。
当院の腎臓内科では、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病などの二次性腎疾患の治療や、糖尿病性腎症などの腎疾患症例の診療を行っています。
慢性腎臓病(CKD)の進行
病期ステージごとにおける慢性腎臓病(CKD)の進行
(引用:一般社団法人 全国腎臓病協議会ホームページ)
取り扱う疾患(導入適応の基準)
- 水の貯留(むくみ、胸に水が溜まる)
- 酸塩基電解質異常(高カリウム血症、酸の貯留)
- 消化管の症状(吐き気、嘔吐、食欲不振)
- 心臓の症状(呼吸困難、息切れ、心不全、著名な高血圧)
- 神経の症状(意識混濁、痙攣、しびれ)
- 血液の異常(貧血、出血が止まりにくい)
設備
- 透析ベッド数:20床
(個人用透析装置:18台・多用途個人用透析装置2台) - 外来患者様専用更衣室を完備
- 高齢者の方も安心な車椅子対応体重計、体重測定機能のあるスケールベッド 等
透析スケジュール
月曜日から土曜日まで、午前、午後の2クールの透析治療を行なっています。
- <入室時間>
- 午前:8:30~/午後:13:00~
- 患者様の状態や諸事情により、入室時間が前後することがあります事をご了承下さい。
透析患者様の無料送迎を行っております。ご希望の方は、総務課 送迎管理担当までお問い合わせ下さい。