診療協力部門
放射線科
放射線科は診療放射線技師7名により構成されています。 診療放射線技師とは、放射線機器操作の専門家で、X線写真(レントゲン)、CT、MRI等の画像写真撮影には欠かせない職種です。
放射線科は病院の中ではすべての診療科に関わる重要な部署の一つです。
部門の特色
放射線科は、先端の画像診断機器を数多く有し、迅速かつ正確な所見と画像の提供を日々行っています。
全ての画像をデジタル化し、フィルムレス、電子カルテにも対応出来るシステム運営をしています。
また、地域の中核病院として周辺の病院、診療所からの各種画像診断検査(CT、MRI、マンモグラフィ横浜市乳がん検診)の依頼も積極的に受けています。
医療設備・機器
MRI |
1台 |
---|---|
Multi-Slice CT |
1台 |
乳房撮影装置 |
1台 |
透視装置 |
2台 |
一般撮影装置 |
2台 |
血管造影装置 |
1台 |
骨密度測定装置(DEXA) |
1台 |
外科用透視装置 |
1台 |
ポータブル撮影装置 |
2台 |
CT撮影室
CT(compurted tomography:コンピュータ断層撮影装置)とは、多数の方向からX線を照射し、身体を透過してきたX線のデータを元に身体の内部を画像化(輪切り画像)する装置です。
当院ではマルチスライスCT(ドイツSiemens社製)を導入しています。
検査時間は検査部位、造影剤使用の有無によって変わりますが5分~20分で終了します。
CT検査では胸部領域(肺、気管支、大動脈など)や、腹部領域(肝臓、腎臓など)の病変を見つけることに優れています。さらに造影剤を使用することにより、血管や病巣がわかりやすくなり、より正確な診断が可能になります。
また撮影した画像を画像処理し、骨や血管の3D画像の作成も可能です。
MRI撮影室
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像装置)とは、強力な磁場と電磁波 を使用し体内の臓器や血管を撮影できる装置です。CT検査と大きく違う点は放射線を 使用しないため被ばくがなく検査を行えます。
当院のMRI装置は最新の1.5テスラMAGNETOM Sempra(ドイツSiemens社製)を導入 しています。これにより高画質な画像を撮影することができます。
当院のMRI装置では血管(MRA)の撮像から腹部や乳腺、整形外科領域まで幅広く検査を行うことができ従来機種に比較し短時間で高画質な撮影が可能です。
MRIでは特に椎間板ヘルニアや、エコーでは描出されないタイプの乳がんの検出、膝の靭帯などの軟部組織の描出に優れています。
一般撮影室
一般撮影とはX線(レントゲン)を使用し、身体を透過したX線量を濃淡として画像に表す撮影です。胸部(肺)や腹部、骨折時の骨など全身が対象となります。
一般撮影検査による1回の被ばく線量は約0.01~0.3mSvほどになります。何回も撮影することで被ばく線量を心配される方もいますが、健康に影響を及ぼすほどの量ではありません。
- 骨 関節撮影:全身の骨・関節(骨折の有無や関節変形など)
- 胸部:肺炎や肺がん、心臓、血管など
- 腹部:腎臓や肝臓、消化管のガス像
TV撮影室
X線TV装置(X線透視装置)とは、X線を連続的に照射し、体内の様子をリアルタイムで映像として見ることが出来る装置です。
また検査の内容によって、内視鏡や超音波(エコー)装置を併用し、検査と治療を同時に行う事も可能です
X線透視検査では主に食道、胃、小腸、大腸と言った消化管系や、脱臼等の整形外科系、泌尿器系、婦人科系の検査を行っています。
主に健康診断で行われる胃のバリウム検査では、胃がんなどの病変を早期発見する事が可能な為、定期的に検査を受けるようにしましょう(横浜市検診は2年に1回)。
マンモグラフィ撮影室
当院でのマンモグラフィ検査は女性技師が撮影を担当しています。
マンモグラフィとは専用のX線装置を用いて乳房内の疾患を撮影することのできる検査です。乳がんに特有の微細な石灰化や腫瘤を描出することができます。
検査時に乳腺や病変を鮮明に描出するため圧迫を行う必要があり、痛み(個人差あり)を伴いますが検査は短時間で終わります。
乳房の痛みや気になることがありましたら外科または乳腺外科(第2第4土曜日のみ)へ受診してください。ご予約は予約センター(045-761-3587)にて承ります。
また横浜市乳がん検診も当院にて対応いたしております。
厚生労働省は40歳以上の女性に対して2年に1回のマンモグラフィと視触診の併用検診を推奨しています
当院では「日本乳がん検診精度管理中央機構」による認定試験に合格した放射線技師が撮影を行っていますので安心して検査を受けていただけます。
血管撮影室
血管撮影装置とは、カテーテルという細い管を目的の血管に挿入し、造影剤を血管に注入しながらX線を照射することで、血管をリアルタイムで見ることが出来る装置です。
またDSA(コンピュータ処理)により、血管だけを映す事も可能です。
当院では主にシャントPTA(透析シャント拡張術)を行っています。
シャントPTAとは、シャントのある血管の狭窄した部分をバルーンと言うカテーテルを使用し広げる治療法です。
骨密度撮影室
骨密度とは骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類が、骨にどれくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標です。この骨密度の状態を調べる検査が骨密度測定です。当院では東洋メディック社製の「B-Cube」を導入しています。
骨粗鬆症とは「骨が弱くなり骨折しやすくなる」病気です。特に転倒により背骨の圧迫骨折や股関節の骨折などのリスクが高くなる病気となります。また骨粗鬆症は女性に圧倒的に多くこれは閉経により女性ホルモンが減少することに由来しています。
加齢とともに骨密度も減少していきますので定期的な検査をオススメしています。
検査後はこちらの骨密度測定結果をお渡ししています。
定期的に測定を行うことで過去の測定結果も当院PCに蓄積されていきますのでグラフ上で簡単に比較することができます。